近年、物流業界では人手不足や作業効率の向上を目的に、自社倉庫の導入が進んでいます。自動倉庫は省人化、省スペース化を実現するだけでなく、在庫管理の精度向上や作業の安全性確保にも大きく貢献するシステムです。
本記事では、自動倉庫の種類や導入メリット、選定時のポイントを解説します。導入を検討している企業に向けておすすめのメーカー6選を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
自動倉庫とは
自動倉庫とは、商品の入庫から出荷までの一連の作業を自動化する物流設備です。人手による作業負担を削減し、効率的な在庫管理や作業精度の向上が図れることから、DX推進を支える重要な存在となっています。
特に近年は、EC市場の拡大を背景に人材不足や作業の負担が課題となっており、多くの企業で導入が進んでいる傾向です。例えば、スポーツ用品を展開する株式会社アルペンやオフィス用品を取り扱うアスクル株式会社では、ギークプラス社のピッキングロボットを導入しています。
その結果、保管能力は2倍、出荷能力は3倍に向上し、作業の効率化と省スペース化を同時に実現しています。
【参照動画】自動棚搬送ロボット/アルペン様東日本フルフィルメントセンター
自動倉庫の種類
自動倉庫は主に、以下の種類があります。
- パレット型自動倉庫
- バケット型自動倉庫
- フリーサイズ自動倉庫
- シャトル型自動倉庫
- 移動棚型自動倉庫
- 縦型式回転型自動倉庫
- 縦型リフト式自動倉庫
- 冷蔵・冷凍対応自動倉庫
それぞれの自動倉庫の特徴と、どのような商品に適しているかを解説します。
パレット型自動倉庫
パレット型自動倉庫とは、パレット単位で商品を保管、管理できる自動倉庫です。入庫から出庫までの流れをシステムで一元管理でき、作業の自動化と効率化を実現します。
高さを活かした高層ラックを活用することで、限られたスペースに大量の商品を保管することが可能です。また、重量物・長尺物・ロール・金型、さらには危険物など、幅広い貨物の種類に対応できます。
対応可能な業界も多岐にわたり、医療・食品・飲料・化学品・金属・機械などの分野で導入が進んでおり、特に大量保管と高頻度の入出庫を必要とする物流現場では高い効果が期待できます。
バケット型自動倉庫
バケット型自動倉庫は、定型サイズの収納箱(バケット)を使用して、小物や不定形な商品を効率的に保管する自動倉庫システムです。商品はバケット単位で管理され、立体的な収納により省スペース化を実現します。
特に、多品種少量の管理に強みがあり、化粧品や電子部品、日用雑貨などの小さなサイズの商品に適しています。バケット型自動倉庫は商品をバケット単位で管理するため比較的簡単なシステム構造となっており、特別な操作を必要とせず誰でも容易に入出庫の操作が可能です。
流通、食品、飲料、機材部品などを扱う企業を中心に、多くの業界で導入が進んでいる汎用性の高いシステムです。
フリーサイズ自動倉庫
フリーサイズ自動倉庫は、形状やサイズの異なるさまざまな商品を柔軟に保管・管理できる自動倉庫システムです。保管スペースに一定の余裕を持たせた設計になっており、固定サイズのラックにしばられることなく、大小さまざまな荷物をそのまま収納できます。
そのため、ダンボール、コンテナ、トレイなど多様な輸送形態に合わせて活用でき、取り扱う商品に制限がない点が特徴です。
特に、多品種少量のアイテムを取り扱う現場に適しており、異なる商品を効率的に管理する現場におすすめです。対応可能な商品は家具、家電製品、衣料品などが中心で、製造業や小売業、多品種少量の商品を扱うEC物流業者での導入が進んでいます。
シャトル型自動倉庫
シャトル型自動倉庫は、専用のシャトル台車(シャトルカー)を使用して商品を自動的に入出庫するシステムです。シャトル台車が棚を移動させることで、複数の荷物を同時に効率よく管理できます。
さらに、自動で荷物を運搬するため、荷物同士の衝突や荷崩れのリスクが低く、安全に荷物を保管できる点も大きなメリットです。大量の在庫を効率的に管理でき、物流センターや小売業など規模の大きな現場での運用が進んでいます。
移動棚型自動倉庫
移動棚型自動倉庫は、商品を格納する棚自体を自動で移動させるシステムです。このシステムでは、フォークリフトが通る作業通路を1列確保すればすぐに導入できるため、従来の倉庫よりも省スペース化が実現できます。
また、倉庫の形状に応じて棚の数やサイズを調整でき、商品の種類に関わらず幅広い対応が可能です。移動棚型自動倉庫は、多品種少量生産を行う製造業や、迅速な入出庫が求められるEC業界などで利用されています。
縦型式回転型自動倉庫
縦型式回転型自動倉庫は、棚が縦に配置され、ラックが内部で回転する自動倉庫システムです。棚全体が回転することで、必要な商品を取り出し口に移動させることが可能です。
天井付近のデッドスペースを有効活用できるため、通常の棚よりも多くの商品を収納できます。
縦型リフト式自動倉庫
縦型リフト式自動倉庫は棚が垂直に配置されており、中央に設置されたリフトが商品を上下に移動させながらピッキングを行うシステムです。このシステムは限られた床面積でも多くのアイテムを効率的に保管できるため、特にスペースが限られた環境に適しています。
また、高い位置にある商品を安全に取り扱うことができるため、作業者の身体的な負担が軽減され、倉庫内での事故のリスクを低減できます。縦型リフト式自動倉庫は、食品や飲料の保管、医療関連の業界から注目されているシステムです。
冷蔵・冷凍対応自動倉庫
冷蔵・冷凍対応自動倉庫は、温度管理が必要な商品を効率的に保管するためのシステムです。外気との接触を最小限に抑え、倉庫内部の温度を一定にすることで、適切な保管環境を保ちます。
特定の温度管理が必要な冷凍食品や医薬品などの現場で採用されており、低温環境での長時間の作業を避け、従業員の労働環境が向上できます。
自動倉庫を導入する5つのメリット
ここでは、自動倉庫を導入する5つのメリットを解説します。
24時間稼働で生産性が向上する
自動倉庫は、入庫から出庫までの一連のプロセスが自動化するため、24時間ノンストップでの稼働が可能です。この仕組みにより、夜間や週末など人手が不足しがちな時間帯でも倉庫内の作業を継続できます。
さらに、ロボットが作業をするため、作業スタッフによる疲労や集中力の影響を受けません。そのため、作業品質が安定し生産性が向上します。
作業の自動化により人手不足を解消できる
自動倉庫では、従来の手作業に依存せず機械で作業を行うため、人手不足を解消できることがメリットです。さらに、スタッフの採用や教育にかかる手間やコストも削減できます。
また、重量物の取り扱いや高所作業など、危険を伴う作業を機械に任せることで、作業スタッフの安全が確保されます。これにより労働災害のリスクが低減し、作業環境が大幅に改善できるでしょう。
保管スペースの有効活用ができる
自動倉庫は、人の手では難しい高所への保管が可能です。例えば、縦型リフト式の自動倉庫を活用すれば、垂直方向のスペースを有効活用でき、倉庫の格納効率が上がります。
さらに、移動棚型自動倉庫の導入事例では、保管効率が約2倍になったとの報告があります。自動倉庫の導入により、従来の倉庫に比べてデッドスペースを大幅に削減し、効率的なスペース活用が実現できるでしょう。
ヒューマンエラーを防ぎ品質が向上する
自動倉庫では、コンピュータ制御による作業が行われるため、誤出荷や在庫の不一致といったヒューマンエラーが大幅に減少します。また、プログラムされた手順に従いすべての作業が進行するため、作業品質を一定に保つことが可能です。
自動倉庫システムと小型の無人搬送ロボットを採用した医療機器メーカーでの導入事例では、ピッキングの作業効率と保管効率が、従来の手作業の時より約2倍に向上したというデータもあります。そのため、自動倉庫を導入すれば、作業スタッフの経験やスキルに依存せず、ヒューマンエラーを防ぎながら安定したオペレーションを実現できます。
在庫管理による品質の安定化
自動倉庫は在庫管理システムと連動しており、在庫の出し入れを正確かつ効率的に行うことが可能です。例えば、消費期限の管理が必要な食品業界では、先入れ先出しを徹底することで、商品の劣化を防ぎ安定した供給を実現します。
また、自動化により入出庫作業が正確に行われると、在庫が滞留しにくくなり、過剰在庫の発生が抑えられます。在庫の回転率が上がれば、長期間保管による商品の品質低下のリスクが軽減し、一定の品質を維持しやすくなるでしょう。
自動倉庫を導入するデメリット
自動倉庫には多くのメリットがありますが、一方で注意すべきデメリットも存在します。導入を検討する際は、デメリットを事前に把握しておくことが大切です。
システム障害のリスクがある
自動倉庫はコンピューターによって制御されているため、システム障害が発生すると業務が停止する可能性があります。特に、以下のようなトラブルが考えられます。
- ハードウェアの故障
- 連動するロボットの故障
- 停電や自然災害によるシステム停止
このようなリスクに備えるためには、ソフトウェアの定期的な点検とメンテナンスが不可欠です。また、万が一の事態に備えて、バックアップシステムの整備や手動での運用体制を整えておくことが必要です。
導入費用がかかる
自動倉庫の導入には、多額の初期投資が必要です。自動倉庫の費用相場は倉庫の規模や設置環境、システムの構成によって異なりますが、小規模な場合でも1,000万円~2,000万円程度かかります。
また、導入後には作業スタッフへの教育や、システム保守、点検のためのメンテナンス費用が必要です。そのため、導入後に見込まれるコスト削減効果や業務効率を考慮し、全体的な費用対効果を試算したうえで導入を検討しましょう。
費用面での負担を感じている方は、すべてのシステムを一度に導入し自動化するのではなく、まずはピッキングロボットを導入し、段階的に自動化を進める方法も効果的です。
さらに、政府や自治体の制度を活用することで、導入負担を軽減できる場合もあります。例えば、以下のような制度があります。
- 中小企業省力化投資補助金
- 小規模事業者持続化補助金
- ものづくり補助金
自社の条件に合った制度をうまく活用して、初期費用の負担を軽減しましょう。
参照:中小企業省力化投資補助金
参照:小規模事業者持続化補助金(一般型)
参照:ものづくり補助事業
新しいシステムへの適応に時間がかかる
自動倉庫の導入には、システムの運用に慣れるまで時間がかかることがデメリットです。自動倉庫は、システム導入後すぐに自動化を実現できるわけではなく、従業員に対して新システムの操作方法の研修や業務フローのサポートが必要です。
特に、新たな技術に不慣れな現場では、導入初期の段階で時間がかかることもあります。倉庫の自動化をスムーズに行うためには、社内でマニュアルを作成しておくと、作業が統一されスタッフの理解度も向上します。
また、アフターフォローやサポート体制が充実した事業者を選ぶことで、スムーズにシステムが移行できるでしょう。
現行の運用体制では自動倉庫が適応できない場合がある
自動倉庫は特定のフローやレイアウトに基づいて設計されているため、現行の運用体制に対応できない場合があります。特に、商品の種類や数量が頻繁に変動するような環境では、柔軟な対応が難しいことがあります。
また、導入後にレイアウトを変更したい場合、システムの改修や設備の変更に費用や手間がかかるため、即座に変更できない点がデメリットです。そのため、自動倉庫を導入する際は、導入後の活用シーンをシミュレーションしておくことが重要です。
事業の変化に対応できなくなる可能性がある
新たなシステムを導入する際、運用に適さないシステムを選定すると、かえって業務効率が悪化する可能性があります。例えば、商品サイズや重量、高さの制約がある倉庫では、自動倉庫との機能が合わず、保管効率が低下することもあるでしょう。
さらに、パレット単位で保管、入出荷できるロボットは、保管効率が高いメリットがある一方で、少量、多頻度の出荷には不向きです。自動倉庫は中長期にわたり物量が安定した倉庫に適しているため、出荷頻度に合わないシステムを導入すると、出荷能力が低下するリスクもあります。
そのため、自社商品の特性や将来の事業展開を見据えて、システム選定を行うことが必要です。
自動倉庫を導入する際に押えておきたい5つのポイント
ここでは、自動倉庫を導入する際に押さえておきたい5つのポイントを解説します。
自社商品の特性に合ったシステムを導入する
自動倉庫を選ぶ際は、取り扱う商品のサイズや形状、重量など自社商品の特性に合ったシステムを選択することが重要です。例えば、大型のパレット商品を扱う場合は、パレットタイプのスタッカークレーン式の自動倉庫が適しています。
また、ケースやピース単位での出荷が多い場合は、より細かな管理ができるシステムが求められます。商品の特性に合わせたシステムを選ぶことで、長期的に安定した倉庫運営が実現できるでしょう。
入出庫の頻度に合わせて選ぶ
入出庫の頻度に合わせて選ぶことも重要なポイントの一つです。例えば、出荷頻度が高い商品を扱う場合は、スピード重視のシステムを選ぶことで、迅速なピッキングや出庫作業が可能です。
一方で、入出庫頻度が中〜低い商品の場合は、収納力を重視したシステムを導入すると、限られた倉庫内で効率よく管理できます。入出庫の頻度や出荷量に応じて最適な自動倉庫を選ぶことで、効率的な運用につながり顧客満足度の向上につながるでしょう。
サポート体制の充実度で選ぶ
メーカー側のサポート体制が充実しているかどうかも、システム導入時のポイントです。システム導入後のメンテナンスやトラブル対応が迅速に行えるサポート体制が整ったメーカーを選ぶことで、運用中の問題にも迅速に対応できます。
また、導入後の教育やトレーニングが充実していると、スタッフが新しいシステムをスムーズに使いこなせるようになり、業務の効率化が進みます。
トータルコストを考慮する
自動倉庫を導入する際は、単に初期費用だけでなく、長期的な運用コストやメンテナンス費用を含めたトータルコストを評価することが重要です。導入後の人件費の削減や作業効率の向上などを数値として明記できれば、費用対効果をより具体的に検討できます。
導入前に、需要の変動やシステム障害の発生時の費用を予測しシミュレーションすることで、予想外のコスト増加を把握できるためリスク管理がしやすくなります。さまざまな方法でコストを試算し、導入を検討しましょう。
導入事例を参考にする
自動倉庫の導入を検討する際は、他社の導入事例を参考にしましょう。成功事例や失敗事例を調査することで、実際の運用状況や課題を把握し、自社の状況に適したシステムを見つける手助けとなります。
例えば、ギークプラスの導入事例では、アスクル株式会社が品揃えの拡大を目的に、ピッキングロボットを318台、棚を1,491台導入し、倉庫スペースの有効活用と生産性の向上を実現しています。このような事例を参考にすることで、自社物流の運用における具体的な改善策を見つけやすくなります。
物流の自動化に詳しいプロフェッショナルに相談する
物流の自動化は便利で効果的ですが、必ずしも自動化が最適な選択であるとは限りません。自動倉庫にはさまざまなソリューションがあり、どの選択肢が自社に最も効果的であるか判断が難しいこともあるでしょう。
また、前述のように自動化のシステムが事業の変化に対応できず、逆効果を招くケースもあります。そのため、自社が抱える課題や改善策を物流のプロフェッショナルに相談するのがおすすめです。
ギークプラスではロボットの導入にとどまらず、顧客の物流課題に寄り添ったソリューションの提案や、導入後の改善提案まで一貫したサポート体制を提供しています。プロフェッショナルの力を借りることで、将来的な拡張性や運用コストを見据え、バランスの取れた自動倉庫の選定が可能になります。
自動倉庫メーカー6選を紹介
ここでは、代表的な自動倉庫メーカー6選を紹介します。
ギークプラス

ギークプラスでは、最新技術を搭載したロボット開発に力を入れています。代表的なロボットには、次のような製品が挙げられます。
- 自律型「ピッキングロボット」
- 自動棚入れ・棚出しを行う「ロボットシステム」
- 高さ最大12mの保管を可能にする「ロボットソリューション」
- ルートの最適化と在庫の動的統合ができる「SkyCubeロボット」
- 商品の種類や行先ごとに分ける「ソーティングシリーズ」
このような革新的なロボット製品は、物流現場のあらゆる課題を解決に導きます。また、ギークプラスでは、千葉県にテクニカルセンターを構え、24時間365日遠隔によるサポートシステム体制を整えているため、導入後のトラブル発生時も安心です。
さらに、ショールームでは実際にロボットの稼働を見学、体験でき、自社商品を持ち込んで生産性の効果を検証できます。ロボットの導入コストが負担となる企業向けに、ロボット自動倉庫を活用した従量課金制のフルフィルメントサービスも提供しています。
【企業情報】
企業名 | 株式会社ギークプラス |
住所 | 東京都渋谷区恵比寿4丁目20番3号 恵比寿ガーデンプレイスタワー26F |
電話番号 | 03-5422-1420 |
URL | https://www.geekplus.jp/service/fulfillment/ |
費用 | ※従量課金制 詳細は要問合せ |
西部電機

西部電機は、さまざまなタイプに対応できる立体自動倉庫システムを提供している企業です。主に以下のようなシステムを展開しています。
- パレット保管用「ユニットラックシステム」
- バケット・コンテナ保管用「バケットフィードシステム」
- ラックと建築物を一体化した「ビル式ラックシステム」
- 複数荷姿対応の高速ケース自動倉庫「RIO」
- 医薬業界向け「スタッカクレーン」
- 危険物倉庫用「防爆スタッカクレーン」
上記の他にも、重量物や長尺物、冷凍対応のスタッカクレーンなど幅広い商品に対応しているのが特徴です。西部電気の立体自動倉庫は、あらゆる環境や輸送物に対応でき、高層化した棚に自動で入出庫を行うため、スペースの有効利用と効率的な入出庫が実現できます。
アフターフォローでは、サービス、設計、品質管理、営業の4部門が連携し、夜間や休日のトラブルにも対応しています。
企業名 | 西部電機株式会社 |
住所 | 福岡県古賀市駅東三丁目3番1号 |
電話番号 | 092-941-1500 |
URL | https://www.seibudenki.co.jp/ |
費用 | 詳細は要確認 |
ダイフク

ダイフクは、マテハン業界で9年連続第1位を獲得しており、グループの全売上のうち74%以上を海外事業が占めるグローバル企業です。マテハン機器や自動化倉庫で物流ソリューションを支えるダイフクでは、機能に合わせてさまざまな自動倉庫がラインナップされています。
主な自動倉庫は、以下のとおりです。
- パレット立体自動倉庫「コンパクトシステム」
- 超高密度保管に対応できる「シャトルラックD³」
- 小型立体自動倉庫「ファインストッカー」
- バッチ作業内の一時保管と仕分け機能を両立できる「シャトルラックM」
- 超高速小型立体ピッキング自動倉庫「ピック&ストッカー」
さまざまな物流現場の導入実績があり、原材料や食品、配送品など大量の提携物を扱う企業に適したシステムを提供しています。また、サポート体制も整っており、全国54カ所にカスタマーステーションを設置している点が特徴です。
24時間対応のコールセンターで夜間、休日に関わらず対応してくれるため、作業の停滞を防ぎ効率的な運用が続けられます。
企業名 | 株式会社ダイフク(Daifuku Co., Ltd.) |
住所 | 大阪市西淀川区御幣島3-2-11 |
電話番号 | 06-6472-1261 |
URL | https://www.daifuku.com/jp/ |
費用 | 詳細は要確認 |
村田機械

村田機械は、半導体製造工場向けの搬送システムに特化した、30年以上の実績を持つ企業です。以下のような、自動倉庫をラインナップしています。
- 保管+搬送+仕分け+ピッキングをすべて行う「3Dロボット倉庫システム」
- レイアウト変更が可能な「無人フォークリフト」
- 天井空間を有効活用できる「天井走行搬送システム」
- 冷凍・冷蔵環境に適した「コールドチェーンソリューション」
- 防爆式自動倉庫による「危険物保管ソリューション」
- 高度な解析技術に基づく「地震対策ソリューション」
立体搬送やラックシステム、スタッカークレーンを組み合わせた自動倉庫や、AGV(無人搬送車)などがあり、幅広い業種で導入されています。村田機械では、万が一トラブルが発生した際も安心です。
サポートの拠点であるコールセンターに連絡すると、最短時間でフィールドエンジニアが派遣されます。また、オリジナルのコミュニケーションツールを活用した遠隔テクニカルサポートにより、リアルタイムで作業支援が受けられ、迅速な問題解決が可能です。
企業名 | 村田機械株式会社 |
住所 | 京都市伏見区竹田向代町136 |
電話番号 | 075-672-8111 |
URL | https://www.muratec.jp/ |
費用 | 詳細は要確認 |
TOYOTA L&F

TOYOTA L&Fでは重量物や大物商品を効果的に収納できるパレット自動倉庫や、小物、軽量物のスピーディーな入出庫に対応可能なパケット自動倉庫を提供しています。主に以下のような製品を扱っています。
- 大物・重量物向けパレット用自動倉庫「Rack Sorter P」
- 小物・軽量物向けパレット用自動倉庫「Rack Sorter B」
- 複数の横行可能なシャトル+高速リフトのシャトルシステム「ADAPTO」
- 自律型ケースハンドリングロボットシステム「HaiPick System」
TOYOTA L&Fでは物流現場の課題やニーズに応じた最適な提案を行っています。物流のプロが実際に物流現場を訪問し、課題や現状をヒアリングする「無料物流診断サービス」も提供されており、導入前から丁寧なサポートが受けられます。
また、重大な設備停止を未然に防ぐため、使用状況や整備履歴をもとに定期点検を実施している点もポイントです。万が一トラブルが発生した際にも、全国に広がるサービスネットワークを活かし、専門のサービススタッフが現場へ速やかに駆けつけてくれるため安心した運用を継続できます。
企業名 | 株式会社豊田自動織機(TOYOTA INDUSTRIES CORPORATION) |
住所 | 愛知県高浜市豊田町2-1-1 |
電話番号 | 0566-22-2511 |
URL | https://logi.toyota-lf.com/ |
費用 | 詳細は要確認 |
IHI

IHIグループの子会社であるIHI物流産業システムは、多彩な業種に対応できる幅広い自動倉庫システムを提供しています。主な自動倉庫システムは、以下のとおりです。
- スリム&コンパクトなパレット自動倉庫「ラックパック®」
- 高いスペースセービングを実現できるビル式自動倉庫「オートスタックビル」
- パケット・カートン・ケースに対応ケース自動倉庫「ロボスタック®」
汎用性の高いパレット型自動倉庫システムから、建屋一体型の立体自動倉庫までニーズに合わせて商品を選べます。自動倉庫の操作は、タッチパネルやバーコードリーダーでワンタッチで作業ができます。
1人で複数台の自動倉庫クレーンを操作できるため、自動制御可能なコンピューターオンラインシステムの導入も可能です。また、定期点検サービスでは、劣化予防策、経年劣化予測などの予測を行い、設備の安定稼働をサポートする体制が整っています。
さらに、24時間体制のコール受付サービスにより、突然のトラブル発生時でも速やかに現地に駆けつけてくれるため、安心して利用できます。
企業名 | 株式会社IHI物流産業システム |
住所 | 東京都江東区豊洲3丁目1番1号 |
電話番号 | 03-6204-8181 |
URL | https://ihi-logistics.com/ |
費用 | 詳細は要確認 |
自動倉庫導入時の注意点
自動倉庫導入時の注意点を解説します。
定期的なメンテナンスが必要
自動倉庫は高度な機械設備で構成されており、経年劣化や部品の摩耗により、障害やエラーが発生するリスクがあります。そのため、定期的なメンテナンスを実施することで、これらの問題を未然に防ぎ、稼働率を高められます。
導入前に、メーカー側の保守体制や点検スケジュールを確認しておくと安心です。
耐用年数に制限がある
自動倉庫は、日本の税法上「機械及び装置」に分類され、倉庫業用設備として耐用年数は約12年と定められています。この耐用年数はあくまで税法上の基準であり、実際の稼働寿命は使用頻度や倉庫内の環境、日常的なメンテナンスの有無によっても大きく異なります。
そのため、導入後も安定して稼働するためには、保守メンテナンスとソフトウェアの更新など定期的なメンテナンスが不可欠です。
運転資格が必要な自動倉庫がある
スタッカークレーン式のパレット自動倉庫など、一部の自動倉庫は「クレーン等安全規則」に該当するため、操作にあたり以下の運転資格が求められます。
- 吊り上げ荷重5t未満は「特別教育」※「クレーン等安全規則第21条」に基づく
- 吊り上げ荷重5t以上は「運転免許」※「クレーン・デリック運転士免許」など
自社で操作を行う場合は、対象となる作業員がこれらの資格を保有しているか、あるいは教育、免許取得の体制を整える必要があります。
まとめ:自動倉庫を導入して、作業効率の向上を実現しよう
自動倉庫の導入は、生産性の向上や保管スペースの有効活用、省人化、人的ミスの削減など物流現場の課題解決につながる大きな一歩です。しかし、導入には初期コストや保守体制、運用の柔軟性など自社の特性を考慮し、慎重に検討する必要があります。
ギークプラスでは、課題のヒアリングから本質的な解決の提案、さらにはギークプラスの製品に限らず、物流課題解決に向けた一貫したサポートを受けられます。また、ギークプラスが提供するフルフィルtメントサービスを利用することで、一時的に自動倉庫を活用し、費用対効果が見合うのか検証することも可能です。
失敗しない自動化への第一歩として、プロフェッショナルの力を借りながら、自社に合った自動倉庫システムを見つけていきましょう。